この記事で解決できるお悩み
最近よく聞く「The Sandbox(サンドボックス)」って何?メタバース?NFTゲーム?
仮想通貨も関係あるの?
最近メタバースやNFTという言葉と合わせて「The Sandbox(サンドボックス)」というプロジェクトをよく聞くようになりました。
The Sandboxとは一言で言えば、メタバース構想のブロックチェーンプロジェクト(ゲーム)です。
この記事では「仮想通貨」や「ブロックチェーン」「メタバース」などについて初心者の方もわかるように、The Sandboxの内容や独自通貨のSANDについて詳しく解説します。
The Sandbox(サンドボックス)とは?

The Sandboxとは一言でいえば、メタバース構想のブロックチェーンゲームのことです。
ここではThe Sandboxの概要を説明する前に、The Sandboxのそもそもの前提となる「メタバース」や「ブロックチェーンゲーム」についても簡単に触れておきますね。
メタバースとは?
メタバースとは簡単に言ってしまえば、「インターネット上の仮想空間プラットフォーム」です。
メタバースを体験できる仕組みやサービスには、VR・AR・MR・XR・などといったものがあります。
要は、仮想空間上に現実世界でも存在するモノ・カネ、そして自分自身を含むヒトが実現し、VRというツールを通じてあたかも自分自身がその場に存在しているように感じることができる世界です。
2021年10月28日、世界有数のSNSを展開するFacebook社が社名を「Meta(メタ)」に変更すると発表したことから一気にバズワード化しました。
バズワードとなっただけでなく、Meta社は今後2年間で5,000万ドルをメタバース領域に投資していくと発表しており、数多くの企業が同じようにメタバース領域への投資や事業展開を始めています。
ブロックチェーンゲームとは?
ロックチェーンとは「分散型取引台帳」とも呼ばれ、取引履歴などをユーザー同士で承認・管理する仕組みで、ブロックチェーンゲームとはおのブロックチェーン技術を基盤に構築されたゲームのことです。
詳しい説明は省きますがブロックチェーンの技術を活用したブロックチェーンゲームには、次のような特徴があります。
- ゲーム内取引の不正や改ざんが難しい
- ゲーム内で取得したアイテムが自分の資産となる
- 取得したアイテムは自由に売買することができる
ブロックチェーンゲームを通じては自分の資産を築き収益を上げることすらできることから、近年大きな注目が集まっています。
The Sandboxとは?
最後に今回の本題である、The Sandboxについて解説します。
「The Sandbox」とはイーサリアムのブロックチェーン技術を基盤としたユーザー主導のゲームプラットフォームです。
The Sandbox内の仮想空間上にLANDと呼ばれる土地を購入し、そのLAND上にオリジナルのゲームやアイテム、サービスなどを作ることができます。
特に決められたゴールなどがあるわけではなく、自分自身のアバターを操作して色々なLAND上のコンテンツを楽しむゲームになります。
マインクラフトをやったことがある人は同じイメージを持ってもらうといいかもしれません。
最近では現実世界の有名企業がThe Sandbox上のLANDを購入し、オンライン上のショップ開設やイベント開催を企画していて、LANDの用途が急拡大している状況です。
The Sandboxの特徴は?
The Sandboxには次のような特徴があります。
- アバターなどのボクセルアートが制作できる
- 3Dゲームを作ることができる
- 自分の土地(LAND)を保有することができる
- LANDやアイテムを売買することができる
アバターなどのボクセルアートが製作できる
The Sandboxでは、VoxEditというツールを無料で使うことができます。
ユーザーはVoxEditを利用して、ゲーム内で利用できるオリジナルのキャラクターやアイテム、建物などを作ります。
これはボクセルアートと呼ばれ立方体を自由に組み立ててつくるのですが、積み木を重ねるような感覚で作ることができるので初心者の方でも簡単に利用することができます。
このボクセルアートで自分の好きな作品を作ることが、The Sandboxの楽しみ方の1つと言えるかと思います。
3Dゲームを作ることができる
ユーザーはVoxEditの他に、Game Makerというツールを使ってメタバース上に無料で3Dゲームを作ることができます。
VoxEditで作ったキャラクターをGame Makerで作成したゲームに利用して遊ぶこともできます。
自分の土地(LAND)を保有することができる
The SandboxではLANDというメタバース上の土地があります。
LANDはThe Sandbox内に全部で166,464区画用意されていて、1区画あたりの広さは96m×96mの高さ128で設定されています。
LADNを保有した人は土地の上を自由にアレンジすることができ、Game Makerを使ってゲームを作ったりイベントを開催して色々な人に自分のLANDを楽しんでもらったりもできます。
また、LANDは有料で貸し出すこともできます。
Game Makerを使ってゲームを作成してもLANDを保有していなく公開できない人もいるので、そのような人にLANDを貸すことで収益化することもできます。
LANDやアイテムを売買することができる
The Sandbox内のLANDやアイテムはNFTの性質を持っており、NFTのマーケットプレイスで自由に売買することができます。
マーケットプレイスとは「売り手と買い手が自由に取引できる市場」で、現実世界だとメルカリやAmazonのイメージです。
つまり、マーケットプレイスでLANDを購入することもできれば、VoxEditで自分が作ったアイテムを販売することもできるんです。
これは、The Sandboxがブロックチェーンゲームだからこそできることで、このように自分の作品を自由に売買できるゲームという点に面白さを感じるユーザーもいるはずです。
The Sandboxの独自通貨SANDとは?

The Sandboxは独自通貨である「SAND」を発行しています。
詳しく解説していきます。
SANDとは
仮想通貨SANDの概要は次のとおりです。
通貨名 | SAND(サンド) |
シンボル | SAND |
価格(2022/5/3) | ¥278.77 |
時価総額 | ¥322,958,259,348 |
TheSandbox公式HP | https://www.sandbox.game/jp/ |
また、SANDには次の用途があります。
- ガバナンストークン
- ステーキング
- NFTの調達
ガバナンストークン
SANDの保有者は保有量に応じて、The Sandboxの運営に関する投票権を得ることができます。
ステーキング
The SandboxはSANDを対象としたステーキングを実施しており、SANDの保有者は報酬を得ることができます。
NFTの調達
The Sandboxではゲーム内で利用できるLANDやアイテムをNFTとして売買することができます。
The Sandbox内のマーケットプレイスでこれらのNFTを購入する際は、SANDを使用します。
SANDのこれまでの価格動向
仮想通貨SANDのこれまでの価格動向を見てみましょう。
以下はSANDの価格推移になります。

「SAND」は2020年のローンチ後の価格はわずか5.4円ほどでした。
その後1年事情大きな変動がなかったものの、2021年の4月に一気に100円超までに上昇しています。
これは、ちょうど2021年3月にアメリカのデジタルアーティストであるBeeple氏のNFTアート『Everydays:The First 5000days』が約75億円で売却されたという驚愕のニュースがあったことで、NFT関連銘柄軒並み上昇しました。
2021年5月にイーロンマスクがビットコインに否定的な発言をしたことから、ビットコインをはじめとしてほとんどの仮想通貨の価格が暴落しましたが、11月にFacebookが「Meta」に社名を変更すると「SAND」含めてメタバース関連通貨が跳ね上がりました。
ここ最近はやや下落気味といったところでしょうか。
SANDの買い方
ここまで「SAND」について説明してきましたが、「SAND」は2022年5月2日現在、国内仮想通貨取引所では購入することができません。
そのため「SAND」を取引するためには、Binanceなど「SAND」を取り扱う海外の取引所を利用するしかありません。
SANDを取り扱っている海外の取引所
- Binance
- Coinbase
- OKEx
- Kraken
海外取引所での「SAND」の購入方法はざっくりとこんな感じです。
- Coincheckなどの国内取引所で口座を開設し、BTCを購入
- Binanceなどの海外取引所で口座を開設
- BTCを国内取引所から海外取引所に送金
- 海外取引所で、BTC建でMANAを購入(BTCとSANDを交換)
The Sandboxの今後の可能性
The Sandboxの今後の可能性を考える上で注目すべき点は次の3つかと思います。
- さまざまな企業との提携が進んでいる
- NFT・メタバース市場が拡大
- プラットフォームのアップデート
1つずつ見てみます。
さまざまな企業との提携が進んでいる
The Sandbox内のLANDはアディダスなど世界的に有名な企業も保有しています。
日本企業でもAvexやスクウェア・エニックス、CoincheckなどがLANDを保有していて、LAND上でのコンテンツ制作やイベント開催が企画されています。
今後The Sandboxが正式リリースされ、LAND上での各企業のサービスが展開されると、The Sandboxを利用するユーザーも増加することが見込まれます。
メタバース・NFT市場の拡大
The Sandboxはメタバース構想のゲームであり、ゲーム内ではNFT化されたLANDやアイテムを自由に売買することができます。
2021年3月以降NFTが、2021年後半以降でメタバースがバズワード化し市場が急拡大しましたが、市場規模としてはまだまだ小さいです。
しかしメタバース・NFTともにまだまだ始まったばかりのコンテンツであり、今後メタバース関連事業が増えてコンテンツも充実してくれば、The Sandboxの価値も大きくなることが想定されます。
プラットフォームのアップデート
The Sandboxでは、2022年3月に「アルファシーズン2」として全ての人が全コンテンツを使える環境が提供されていました。
現在、アルファーシーズン2は既に終了してしまいましたが、今後の正式版リリースに向けてアップデートが行われていけばますます利用者が増えていく可能性もあります。
SANDの今後の可能性
The Sandboxの独自通貨「SAND」の今後の可能性についても見てみましょう。
「SAND」は先ほどのチャートを見てもわかる通り、2021年末の約1,000円をピークに下落基調が続いています。
2021年の後半はいわゆるNFT・メタバースバブルが起こっていたため関連通貨の価格は軒並み上昇していましたが、直近はやや落ち着いたという状況でしょうか。
「SAND」はThe Sandboxの独自通貨であるため、The Sandboxが発展しより多くの人に使われれれ使われるほどSANDの需要も増えて、価格が上昇すると思われます。
The Sandboxの今後については先ほども記載した通り、より発展する可能性も十分に考えられます。
また、SANDは現在国内取引所では取り扱いがされておりませんが、The Sandboxが発展すれば今後国内取引所でも取り扱われるかもしれません。
SANDを取り扱う取引所が増えればその分売買も行われるので、価格が上昇する可能性もありうるかと思います。
まとめ:The Sandboxゲームをまずは楽しんでみよう
The SandboxはブロックチェーンベースのVRプラットフォームとしてとてもユニークかつ面白いゲームです。
この記事ではThe Sandboxについて色々と書いてみましたが、現状ゲーム自体は完全無料で行えるので、あらたなアルファー版が提供されたらまずは一度ゲームにアクセスして楽しんでみてはいかがでしょうか。
実際に自分で体験していろんたLANDに行ってみたり、アイテムの売買をしてみることでThe Sandboxの面白さに気づくかもしれませんよ。
また、正式版リリース前に遊び方を知っておくことで、正式版でちょっとして優位性を確立できるかもしれませんよ。