この記事で解決できるお悩み
最近よく聞く「Decentraland」って何?メタバース?NFTゲーム?
仮想通貨も関係あるの?
こんな悩みを解決できる記事を書きました、きっぺい(@kippei0707)です。
最近メタバースやNFTという言葉と合わせて「Decentraland」というプロジェクトをよく聞くようになりました。
Decentralandとは一言で言えば、メタバース構想のブロックチェーンプロジェクト(ゲーム)です。
この記事では「暗号資産」や「ブロックチェーン」「メタバース」などについて初心者の方もわかるように、Decentralandやゲーム内トークン(通貨)のMANAについて詳しく解説します。
Decentraland(ディセントラランド)とは?

Decentralandとはひと言でいうと、メタバース構想のブロックチェーンプロジェクト(ゲーム)のことです。
ここではDecentralandの概要の前に、Decentralandのそもそもの大前提となるメタバースやブロックチェーンゲームについても簡単に解説しますね。
メタバースとは?
メタバースとは簡単に言ってしまえば、「インターネット上の仮想空間プラットフォーム」です。
メタバースを体験できる仕組みやサービスには、VR・AR・MR・XR・などといったものがあります。
要は、仮想空間上に現実世界でも存在するモノ・カネ、そして自分自身を含むヒトが実現し、VRというツールを通じてあたかも自分自身がその場に存在しているように感じることができる世界です。
2021年10月28日、世界有数のSNSを展開するFacebook社が社名を「Meta(メタ)」に変更すると発表したことから一気にバズワード化しました。
バズワードとなっただけでなく、Meta社は今後2年間で5,000万ドルをメタバース領域に投資していくと発表しており、数多くの企業が同じようにメタバース領域への投資や事業展開を始めています。
ブロックチェーンゲームとは
ブロックチェーンとは「分散型取引台帳」とも呼ばれ、取引履歴などをユーザー同士で承認・管理する仕組みで、ブロックチェーンゲームとはおのブロックチェーン技術を基盤に構築されたゲームのことです。
詳しい説明は省きますがブロックチェーンの技術を活用したブロックチェーンゲームには、次のような特徴があります。
- ゲーム内取引の不正や改ざんが難しい
- ゲーム内で取得したアイテムが自分の資産となる
- 取得したアイテムは自由に売買することができる
ブロックチェーンゲームを通じては自分の資産を築き収益を上げることすらできることから、近年大きな注目が集まっています。
Decentralandとは?
Decentralandは、最も歴史が長いとされるメタバース構想のブロックチェーンゲームです。
Decentralandでは、ゲーム内の土地やその土地の上に造られるコンテンツやアプリケーションなどを楽しむことができます。
仮想空間上であたかも現実と同じように、有名人のライブを聴いたり絵画鑑賞を行えるようなイメージです。
Decentralandは特定の企業やユーザーがDecentraland内のゲームを作り上げるのではなく、ゲームに参加するユーザー自身が自分の土地に自分のコンテンツを作成するので将来どのような世界が出来上がるか未知の世界です。
Decentralandを利用するユーザーが増えれば増えるほど色々な世界が出来上がり、ゲームの楽しみや価値が増大するという仕組みです。
Decentralandの特徴は?
Decentralandには次の4つの特徴があります。
- 自分の土地やアイテムを持てる
- LANDやLANDで生成したアイテムの所有権が明確
- LANDやアイテムを売買できる
- 他のNFTゲームと互換性がある
1つずつ解説していきますね。
①自分の土地やアイテムを持てる
Decentralandの世界は、90,601区画のLAND(ランド)と呼ばれる仮想空間上の土地で構成されています。
このLANDはDecentraland内のマーケットプレイスなどを通じて購入することで保有することができます。
購入したLANDの上に自身のコンテンツやアプリケーションを制作し、集客することで入場を得ることなどができます。
②LANDやLANDで生成したアイテムの所有権が明確
Decentraland内のLANDやLAND内で作ったアイテムは全てNFTの性質を持ち合わせています。
どういうことかというと、Decentralandは「Ethereum(イーサリアム)」ブロックチェーン上に構築されたNFTゲームでもあります。
NFTには次のような特徴があるため、Decentraland内で獲得したLANDやアイテムは全てデジタル上の資産であっても「自分のもの」として明確化されるとうことです。
- 代替不可能で唯一性がある
- ブロックチェーン上のスマートコントラクト機能により、取引が全て承認記録される
- ブロックチェーン上で取引されるため改ざんが不可能
③LANDやアイテムを売買できる
Decentraland内で手に入れたLANDやアイテムは自由に売買することができます。
Decentraland内の独自通貨である「MANA」という仮想通貨を使って、マーケットプレイスで購入することができます。
また、LAND内でアイテムを作ればマーケットプレイスに出品して売却することができるし、LNAD上にコンテンツを作れば集客して入場料などで収益化することもできます。
これは、Decentraland内のアイテムがNFTであり、「自分の所有物」と証明されているからできることです。
LANDで自身のコンテンツやアプリケーションを構築し、集客を繰り返す中でLANDやアイテムの価値が高まってきたところで売却すれば、1つのビジネスとして成り立ちますね。
④他のNFTゲームと互換性がある
Decentraland内で作ったアイテムは、他の提携されたNFTゲーム上でも利用可能です。
Decentralandはすでに、「AxieInfinity」「Etheremon」「Battle Racers」などといったNFTゲームと提携しています。
NFT自体がまだまだ発展途上の技術であることを踏まえると、これからますますNFTゲームの数も増えNFTゲーム同士の提携も増えてくるかもしれません。
NFTの技術が浸透するに伴い、Decentralandの価値も認められていく可能性があります。
Decentralandの独自トークンMANAとは?
Decentralandにはゲーム内でアイテムやコンテンツの支払いに使用できる「MANA」という独自通貨があります。
ここではDecentralandの独自通貨MANAについて詳しく解説します。
MANAとは?
「MANA」とはDecentralandで利用できる仮想通貨です。
Decentraland内のマーケットプレイスでは「MANA」を利用してLANDやアイテムを購入することができます。
仮想通貨「MANA」の概要は次のとおりです。
トークン(通貨名) | マナ(MANA) |
シンボル | MANA |
価格(2022/5/1) | ¥189.69 |
時価総額(2022/5/1) | ¥349,496,600,697(35位) |
Decentraland公式HP | https://decentraland.org/ |
MANAのこれまでの価格動向
仮想通貨「MANA」の価格動向を見てみましょう。
以下はMANAの価格のチャートになります。

出典:coinmarketcap
「MANA」は2017年のローンチ後の価格はわずか2.7円ほどでした。
その後4年近く大きく変動がなかったものの2021年の3月に一気に100円超までに上昇しています。
これは、ちょうど2021年3月にアメリカのデジタルアーティストであるBeeple氏のNFTアート『Everydays:The First 5000days』が約75億円で売却されたという驚愕のニュースがあったことで、NFT関連銘柄軒並み上昇しました。
2021年5月にイーロンマスクがビットコインに否定的な発言をしたことから、ビットコインをはじめとしてほとんどの仮想通貨の価格が暴落しましたが、11月にFacebookが「Meta」に社名を変更すると「MANA」含めてメタバース関連通貨が跳ね上がりました。
ここ最近では緩やかに下落気味といったところでしょうか。
MANAの買い方
ここまで「MANA」について説明してきましたが、「MANA」は国内仮想通貨取引所では購入することができません。
そのため「MANA」を取引するためには、Binanceなど「MANA」を取り扱う海外の取引所を利用するしかありません。
MANAを取り扱っている海外の取引所
- Binance
- Coinbase
- OKEx
- Kraken
海外取引所での「MANA」の購入方法はざっくりとこんな感じです。
- Coincheckなどの国内取引所で口座を開設し、BTCを購入
- Binanceなどの海外取引所で口座を開設
- BTCを国内取引所から海外取引所に送金
- 海外取引所で、BTC建でMANAを購入(BTCとMANAを交換)
Decentralandの今後の可能性
Decentralandの今後の可能性を考える上で注目すべき点は次の3つかと思います。
- さまざまな企業との提携が進んでいる
- Polygonへの対応が完了している
- ユーザーコミュニティが発展している
1つずつ見てみます。
さまざまな企業との提携が進んでいる
Decetralandはさまざまな有名企業と既に提携を進めています。
コカコーラ
コカ・コーラは2021年7月30日にNFTの大手マーケットプレイスOpenSeaにてNFTの販売を開始しました。
その際に販売された「コカ・コーラ・バブルジャケット・ウェラブル」を購入すると、購入特典としてDecentraland上で着用可能なジャケットのNFTも同時に購入することができました。
出典元:コカ・コーラ公式HP
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JPモルガン
アメリカの大手投資銀行JPモルガンは、Decentraland上にオニキス・ラウンジ(Onyx Lounge)という正式なオフィスラウンジを立ち上げました。
オニキス・ラウンジの立ち上げからは、JPモルガンがメタバースへの関心がものすごく高く、将来的な成長余力を期待していることがわかります。
コインチェック
CoincheckはDecentraland上の土地LANDに、2035年の近未来都市「Oasis KYOTO」を制作するプロジェクトを開始しました。
Coincheckが制作する「Oasis KYOTO」は、"2035年の近未来都市"をコンセプトにしたメタバース✖️NFTのコミュニティ拠点で、神社仏閣など日本の古都を連想させる街並みになっているとのことです。
ファッションや音楽、アートを中心としたイベントを開催し、アーティストとファンの交流や企業のコミュニティ育成の場となることが目指され、交流の場として多くの人に活用されたらDecentralandの認知・価値も大きくなることが想定されます。
出典元:Coinceck プレスリリース
Polygonへの対応が完了している
2つ目の特徴として、DecentralandはPolygon(ポリゴン)ネットワークでの取引に対応しています。
そもそもDecentralandは、メインブロックチェーンとしてEthereum(イーサリアム)を利用したプラットフォームです。
イーサリアムは現在利用される頻度が大きくなったことからガス代(ネットワーク手数料)が高くなってしまい、Decentralandの公式マーケットプレイスを利用する際の大きなネックとなってしまっていました。
そこでポリゴンネットワークに対応させてイーサリアムのガス代問題を解決することで、Decentraland上でマーケットプレイスを介したアイテムの取引を低コストで行えるようにしました。
この結果、より活発な取引と新規ユーザーの流入が期待されています。
ユーザーコミュニティが発展している
3つ目はユーザーコミュニティの発展です
Decentralandは非常にユーザーコミュニティが活発です。
その理由は主に以下の2つです。
- クリエイター向けのツールが準備されている
- メタバースイベントの開催が恒常的に行われている
Decentraland利用者によるコミュニティが活発ということかはそれだけDecentralandが頻繁に利用されているということでもあり、今後の拡大も期待できます。
MANAの今後の可能性
Decentralandの独自通貨「MANA」の今後の可能性についても見てみましょう。
「MANA」は先ほどのチャートを見てもわかる通り、2021年年末の約600円をピークに下落基調が続いています。
2021年の後半はいわゆるNFT・メタバースバブルが起こっていたため関連通貨の価格は軒並み上昇していましたが、直近はやや落ち着いたという状況でしょうか。
「MANA」はDecetnralandの独自通貨であるため、Decentralandが発展しより多くの人に使われれれ使われるほどMANAの需要も増えて、価格が上昇すると思われます。
Decentralandの今後については先ほども記載した通り、より発展する可能性も十分に考えられます。
また、MANAは現在国内取引所では取り扱いがされておりませんが、Decentralandが発展すれば今後国内取引所でも取り扱われるかもしれません。
MANAを取り扱う取引所が増えればその分売買も行われるので、価格が上昇する可能性もありうるかと思います。
Decentralandをまずは楽しんでみよう
DecentralandはブロックチェーンベースのVRプラットフォームとしてとてもユニークかつ面白いゲームです。
Decentralandでのメタバース参加はは完全無料で行えるので、まずは一度ゲームにアクセスして楽しんでみてはいかがでしょうか。
実際に自分で体験していろんたLANDに行ってみたり、アイテムの売買をしてみることでDecentralandの面白さに気づくかもしれませんよ。